オトクすぎるV NEOBANKを徹底解説
ハチミツ
投稿

オトクすぎるV NEOBANKを徹底解説

今回は、Vポイントの運営元であるCCCライフパートナーズ株式会社が提供するデジタル銀行「V NEOBANK(ブイ・ネオバンク)」について紹介します。

V NEOBANKとは?

V NEOBANKは、銀行のシステムや金融ライセンス部分を住信SBIネット銀行が提供し、その支店というかたちで、Vポイントを運営するCCCライフパートナーズが企画・運営するネット銀行です。

ネット銀行というのは、街に実店舗を持たず、ネット上だけで完結するタイプの銀行です。スマホ一台あれば、口座開設から各種サービスの利用、さらにはATMの入出金まで可能で、手続きのために窓口へ足を運ぶ必要がありません。

これまでもネット銀行は存在していましたが、従来はキャッシュカードが物理で発行されていました。V NEOBANKはその一歩先を行き、キャッシュカードすら発行せず、完全にデジタルな銀行体験を提供しています。アプリひとつでATMから現金を出し入れできるのは、まさにスマホ世代の銀行と言えるでしょう。

どんなオトクがある?

V NEOBANKの最大の魅力は、1.5%という非常に高いポイント還元率にあります。これは、V NEOBANKが提供するデビットカード(VISA / Mastercard)を使って買い物をすると、その金額の1.5%分がVポイントとして戻ってくるというものです。

たとえば、1,000円の支払いで15ポイントが貯まります。これは、一般的なデビットカードの0.2~0.5%還元に比べて圧倒的です。クレジットカードでも1%還元が一般的で、1.5%という数字は数ある決済手段の中でもかなり高水準だと感じます。

しかもこの還元は特別な条件なしで適用され、日常のあらゆる支払いでポイントが貯まります。コンビニやスーパーでも、ネットショッピングでもOKです。

さらに、銀行取引そのものでもVポイントが貯まります。たとえば、普通預金の残高が月末時点で10万円以上あると50ポイント、給与の受取口座に指定すれば毎月30ポイントが付与される仕組みです。ほかにも、外貨積立、スポーツくじ購入など、V NEOBANKの各サービスを使えば使うほどポイントが貯まるようになっています。具体的な条件はV NEOBANKの公式サイトに詳しく記載されているので、一度チェックしてみるとよいでしょう。

貯まったポイントは、もちろんVポイント加盟店で利用できますし、「VポイントPay」アプリを使えば、VISA加盟店でも電子マネー感覚で使うことができます。つまり、使い道に困らないどころか、日常の支払いの幅広い場面で活用できるのが強みです。

手数料面のオトク

V NEOBANKでは、ATMの利用手数料と他行あての振込手数料が、それぞれ月5回まで無料になります。この「5回無料」は意外と太っ腹で、普段の利用で困ることはまずありません。仮に月に6回目以降を使うことになった場合でも、ATM出金は110円、振込は77円と非常に良心的な価格設定です。

その他の利点

V NEOBANKは住信SBIネット銀行の支店という立場なので、実は裏側のシステムやセキュリティは業界屈指の水準です。これにより、PayPayやKyashといったキャッシュレスサービスへのチャージ、エアウォレットやことら送金といった最新の送金技術にも対応しています。

また、セキュリティ機能にも優れており、生体認証(指紋・顔)によるログインや、スマート認証NEOと呼ばれる高度な二段階認証が使えます。これにより、不正アクセスやフィッシング詐欺のリスクも大きく軽減されています。

V NEOBANKの欠点

とはいえ、完璧なサービスというわけではありません。V NEOBANKにも注意点があります。

最大のデメリットは、キャッシュカードが存在しないという点です。これはデジタル化の象徴でもある一方で、従来のATM利用に慣れている人にとっては不便に感じる場合が多いでしょう。

V NEOBANKで現金を出し入れするには、専用アプリを使った「スマホATM」機能を使う必要があります。これはセブン銀行ATMとローソン銀行ATMに対応していますが、使えるATMの数で言えば、やや限定的です。

住信SBIネット銀行本体であれば、ゆうちょ銀行、イーネット(ファミマなど)、イオン銀行、VIEW ALTTEなどでも利用できますが、これらはキャッシュカードが必要です。そのため、V NEOBANKでは非対応となってしまいます。この点は、外出先などで「近くに使えるATMがない」という事態が起こり得るため、少し注意が必要です。


まとめ

V NEOBANKは、スマホ世代・ポイント好きな人にはかなり魅力的なネット銀行です。高還元率のデビット決済、銀行取引でのポイント付与、そして住信SBIネット銀行の安心基盤。これらが組み合わさった、新しい時代の金融サービスです。

ただし、対応ATMの少なさやカードレス仕様には少しクセがあるため、自分の生活スタイルとマッチするかどうか、事前にチェックしておくことをおすすめします。