アプリがおしゃれでGCPに乗っていることで有名な「みんなの銀行」ですが、2025年5月12日からついに!物理デビットカードが発行できるようになりました。これは意外と大きなアップデートです。
みんなの銀行とは
「みんなの銀行」とは、2020年に設立された日本初のデジタルバンクです。福岡銀行などを傘下に持つふくおかフィナンシャルグループが運営しています。
最大の特徴は、すべての取引をスマホだけで完結できる点。アプリのUIがとにかくおしゃれで、まるでライフスタイルアプリかのようなデザイン。あのGoogle Cloud Platform(GCP)上に構築されているという点でも、技術的な先進性を感じさせます。
UIの気合いの入り方がすごくて、正直「銀行のアプリでここまでやるか!?」と驚いた記憶があります。ホーム画面から口座の残高がサクッと確認できて、明細もわかりやすく、カラフルで心地よいUX設計です。
今までのみんなの銀行
これまでのみんなの銀行は、物理的なキャッシュカードやデビットカードを発行していない、いわゆる「完全キャッシュレス」なスタイルを貫いていました。カード情報はアプリ内に表示され、バーチャルデビットカードをApple PayやGoogle Payに登録して使う形式。スマホさえあればATMやコンビニもOKという、ミニマリスト向けの仕様でした。
ただし、現実はそう甘くありません。タッチ決済非対応の店舗や、まだまだ現金文化が色濃く残る地域もあります。特に年配の店主がやってる個人商店とかだと、「カード?使えないよ〜」みたいなこと、ありますよね…。
そんな背景もあって、みんなの銀行が行ったアンケート調査では、物理デビットカードを希望する声が結構多かったようです。
ユーザーの「やっぱりリアルカード欲しいよね」という声に応えるかたちで、ついに、2025年5月12日から物理デビットカードの発行がスタートしたというわけです。
物理デビットカードの特徴
今回登場した物理カードは、やっぱりというか、想像通りというか、めちゃくちゃシンプルでスタイリッシュ。白背景にロゴだけというミニマルなデザインで、いかにも「今っぽい」見た目。ナンバーレス仕様になっていて、カード番号や有効期限はアプリから確認できます。
最近はこういうナンバーレスカードがトレンドですね。セキュリティ的にも、財布を落としたときの安心感が違います。
気になる発行条件ですが、年会費は無料。ただし、発行手数料として1100円(税込)がかかります。ここはちょっと悩みどころですが、日常的に使うカードとしてデザイン性と利便性を求めるなら、まぁアリな金額かなと。
申し込みはアプリ内から簡単にできて、登録した住所に10日程度で届くとのこと。本人確認も済ませてあるアカウントなら、スムーズに申し込めそうです。
ちなみに、物理カードの番号とバーチャルカードのカード番号は同じだそうなので、タッチ決済対応の店舗ではバーチャルカードで、非対応の店舗では物理カードを使うという使い分けができるのも便利です。
「キャッシュレス社会」と言われて久しいですが、やっぱり現物のカードがあると安心するという人は少なくありません。今回のアップデートは、みんなの銀行がより多くの人にとって「現実的に使いやすい銀行」になる第一歩でしょう。
すでに口座を持っている方は、アプリから物理カードの申し込みを検討してみてもいいですね。持っていない方は、これを機にキャッシュレス銀行デビューしてみては?